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説明

人気モンゴル・バンドの廃盤となっていたアルバムが復活！
〈ラフ・ガイド〉も一緒に楽しめる超お得盤

　2011年にフジ・ロック出演のために初来日し、さらに2012、2013と毎年来日し、確実に日本でもファンを増やしている、中国・内モンゴル自治区（南モンゴル）出身で現在は北京を拠点にしている杭盖（ハンガイ）。現在は７人編成でエレキギターのメンバーを入れてロックやブルースのフィーリングを取り込んだ現代的なモンゴル音楽を聴かせてくれますが、もともとは６人組でした。その時代のデビュー・アルバム『イントロデューシング〜モンゴリアン・フォーク・リヴァイヴァル』（2008年／ライス）は彼らのファースト・アルバムにして、世界中で発売されたインタナショナル・デビュー盤でもありました。発売当初より好評をいただいてきましたが、はやばやと廃盤状態に…。そのいまでは貴重盤となった『イントロデューシング…』がみごと復活！　しかもワールド・ミュージック・ファンにはおなじみの〈ラフ・ガイド〉も一緒に楽しめるという超お得盤です。
　先に書きましたが、彼らの出身はあくまでも中国の自治州。そんないわば国内の辺境から首都・北京に移り、地元の伝統音楽を現代化しているオルタナティヴなフォーク・シーンが現在盛り上がっています。その代表格がこの杭盖というわけですが、さらに先日ライスからリリースした山人（シャンレン）もこのシーンを担う重要なバンドです。
　本作にはその山人だけでなく、1940年代の上海歌謡、中国の伝統的なアンサンブルのダブ、日本の箏(琴)と二胡の共演、中華フォークトロニカ（！）、そして中国各地の民俗楽器やシンガーなどを収録し、さまざまな角度から中国の音楽をラフ・ガイド。このような多彩なスタイルを収録する編集盤は現地ではまず制作されないだけに貴重な１枚です。杭盖ファンだけでなく、東アジアの音楽が少しでも気になる方にはうってつけのアルバム！