弊社が創立当初から大変お世話になったのが、音楽評論家中村とうようさんでした。
2011年に亡くなられたので今年の命日(7月21日)がちょうど13回忌にあたります。
その中村とうようさんが生前遺された音楽ソフトや楽器、書籍といった資料(=中村とうようコレクション)は、東京小平にある武蔵野美術大学に寄贈されていることは、もしかするとご存知かもしれません。
レコードやCDだけで7〜8万枚ほど、さらに世界中から集められた楽器や音楽関連の書籍などといった資料を併せるとおそらく日本一の規模で、あの国会図書館でも網羅できていない部分もあるのではないかと思われます
そしてとうようさんは、それらを同学に寄贈するだけでなく、学外に向けてシンポジウムを行い、その普及に努めることを希望されていました。
そしてその一環として2014年には大規模な展覧会を開催しており、さらに立派な図録も作成、これは弊社が一般発売させて頂きました。
さてそんな「中村とうようコレクション」の状況が、2019年に同学の理事長が交代してから一変してしまい、それまでは盛んだった学外への普及活動はすべて中止となり、コレクションは学内でのみでしか公開されないことになりました。
これら大変資料価値のある専門的なコレクションを、音楽が本分ではない美術大学が独占してしまったら、それはもう「死蔵」といってしまっても過言ではありません。これは実に忌々しき状況と言えます。
実はこのコレクションの後見人をしているのが、弊社の創始者で現在ディスコロヒアを主宰する田中勝則。
田中の願いはとてもシンプルで、
「せめて学外の研究家たちも自由に参加できるコレクション普及のための小さなシンポジウムをやらせて下さい」
ということです。
その経費は中村とうようさんが残された遺産からまかなうので、大学側にはデメリットは無いはずです。
しかし現時点で、学外への普及活動は一切しないという方針は変わらないようで、回答を頂いておりません。
弊社オフィス・サンビーニャとしてはこの事に対し、残念と思うだけでなく、その素晴らしい音楽財産を武蔵野美術大学だけで独占している状況に大変憤りを感じております。
尽きましては、田中勝則が旗振り役として始まった「中村とうようコレクション解放運動」への参加を表明しました。
さらに同学理事長に対して「嘆願書」(今後公開する予定)を1月30日に送付し、その旨を伝えたところです。
もしこの件にご賛同頂けるようでしたら、まずはSNS等で拡散をお願いします。
この件に言及した田中勝則のfacebook(https://www.facebook.com/katsunori.tanaka.718)の1月29日の投稿をシェアするだけでも構いません。
また、もし可能でしたら、その投稿のスレッドにあるように
武蔵野美術大学の白賀洋平理事長に嘆願書を送っていただけたらと思います。
送り先
〒187-0032 東京都小平市小川町1丁目736
学校法人武蔵野美術大学
理事長 白賀洋平様
何卒よろしくお願いいたします。