1985年に米国マサチューセッツ州ケンブリッジで結成された実力派ビッグバンドのイーザー/オーケストラ。リーダーのサックス奏者ラス・ガーションは結成当時よりエチオピア音楽に強く興味を持っていて、2000年のアルバム『More Beautiful than Death』ではエチオピークの楽曲も取り上げていた。そんな彼らが2004年にアディス・アベバで行ったライヴの模様を収録したのがこの2枚組作品。〈エチオ・ジャズのパイオニア〉ムラトゥ・アスタトゥケや、〈エチオピアン・サックスの帝王〉ゲタチュウ・メクリヤ、さらに若手女性歌手ツェデニア・ゲブレ=マルコスといったエチオピア人ゲストが多数出演し、腕の立つジャズ・オーケストラと、ドロ臭いエチオピア音楽との異文化衝突をたっぷりと聴かせてくれる。