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商品名: |
V.A./エチオピーク5 ~ ティグリーニャ・ミュージック(CD) |
メーカー: |
ライス(BUDA) |
メーカー型番: |
BDR-3281 |
価格: |
3,520円(税込) |
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エチオピア北部ティグライ地方およびエリトリアに息づく独自の音楽をコンパイル!
ワールド・ミュージック・ファンにはお馴染み、フランスBuda Musiqueを代表する編集盤シリーズのひとつがエチオピーク(thiopiques)。日本では一部タイトルを除いてオルターポップが配給を担当していましたが、中には流通が滞ってしまったタイトルや、日本未発売のものもございました。そんな中、ライス・レコードでは、シリーズの重要性、延いてはエチオピア音楽の魅力を再認識するため、現在国内市場で入手が難しくなった同シリーズの作品を順次再発。これまでライスで発売したタイトルはいずれもご好評を頂いております。そして今回紹介するのは、同シリーズの中でも異色中の異色作と言われた『エチオピーク5 ~ ティグリーニャ・ミュージック』。首都アディス・アベバから遠く離れた北部ティグライ地方および隣接するエリトリアの音楽を紹介するコンピレーションです。 本作がリリースされるまでのエチオピーク・シリーズは、エチオピアで60〜70年代に興隆を極めたポップスやジャズ(=エチオ・ポップ/エチオ・ジャズ)の紹介に注力を注いでいました。そして5作という比較的早い段階にこの“ティグリーニャ・ミュージック”を取り上げたということは、それだけ同国の音楽シーンにとって重要なものであると、同シリーズのプロデューサーであるフランシス・ファルセトが考えたからに他なりません。ティグライ地方はかつて繁栄を極めたアクスム王国の故地として知られ、その後1998年から2000年に掛けてエチオピア・エリトリア国境紛争の舞台ともなったエリア。そしてこの「ティグリーニャ・ミュージック」とは、そんなティグライとエリトリアに息づく様々な大衆音楽のことを示しています。この2つの地域の共通項としては、ティグリーニャ語を共通語として使用している点で、その事により音楽的にもよく似たテイストが感じられると思います。 この音楽でよく使われるのは、マセンコやクラールなど他のエチオピア音楽でも使われるお馴染みの楽器。それらの楽器の演奏法も同じで、しかも他のエチオピア音楽と同じ5音階という特性も同じですが、リズム的にも旋律的にも全く異なる個性を持っているのが、その大きな特徴と言われています。また西洋楽器が取り入れられたのが首都アディス・アベバよりも15年近くも早かったことも、その音楽に独自性をもたらした理由のひとつともなりました。 ここでは複雑に絡みあったリズムとハンドクラップ、そしてどこかトゥアレグやスーダンの音楽とも共通するヴォーカル・スタイルが加わった独自のヴォーカル・ミュージックが全部で18トラック収録されています。録音は1970年代前半に集中していて、一部を除き参加音楽家のほとんどがエリトリア出身者で構成されていている点も、従来のエチオ・ポップとは一線を画している要因となっています。 まさにエチオピアの最果ての地で育まれた異端の音楽。まだ未体験の方は是非とも注目してください。
●日本語解説/帯付き
トラックリスト 1. Aminy - Tsehaytu Beraki 2. Mdjmrya Feqrey - Tsehaytu Beraki 3. Hadary - Tsehaytu Beraki 4. Bazay - Tsehaytu Beraki 5. Mmona - Tewelde Redda 6. Milnu - Tewelde Redda 7. Ady Wladity - Tiberih Tesfahuney 8. Welladka Hazil - Tiberih Tesfahuney 9. Ab Teqay Qerbi - Twld Rdda 10. Nehadar Zytkwen - Twld Rdda 11. Furuyti Ayni - Bezuayene Zegeye 12. Dqi Ady - Bezuayene Zegeye 13. Ntsla May-May - Bezuayene Zegeye 14. Embi Ila - Beyene Habte 15. Tfqerni Zenbrt - Beyene Habte 16. Abadit - Tekle Tesfazgi 17. Ab Qtri Berhan - Tekle Tesfa-Ezghi 18. Slam Tmagwt - Tekle Tesfa-Ezghi
2024年10月13日発売 V.A. / ETHIOPIQUES 5 - TIGRIGNA MUSIC |