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廃盤
『定盤1000』(ミュージック・マガジン社刊)掲載アルバム
ボサ・ノーヴァにほとんど到達していながら、このジャンルの最初の歌手になる栄誉を逃した女性がドローレス・ドゥラーンだ。しっとりとした魅力的な歌声。さらに作曲家としての才能も発揮しながら、59年に29歳の若さで亡くなった。そんなドローレスがコパカバーナに残した50年代後半の録音を中心に集めたのがこのCD。さらにシルヴィア・テレス、マイーザ、エリゼッチ・カルドーゾという同時代のライヴァルたちが歌ったドローレス作品も1曲ずつ収録。これはまさにボサ・ノーヴァ前夜のサンバ歌謡を象徴する1枚だ。 |