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商品名: |
V.A./クラシック・ハーモニカ・ブルース From スミソニアン・フォークウェイズ(CD) |
メーカー: |
ライス(Smithsonian Folkways) |
メーカー型番: |
FLR-32062 |
価格: |
3,520円(税込) |
[予約販売] |
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2025年11月16日発売新譜 【Smithsonian Folkwaysの人気シリーズ】 ハーモニカ・ブルースの魅力を余すところなく紹介した、フォークウェイズの傑作コンピレーション
米国の名門レーベル:スミソニアン・フォークウェイズが保有する膨大なカタログ音源を、ブルース、カントリー、ゴスペル、プロテスト・ソング、カナディアン・ソングなど、毎回1つのテーマに沿ってコンパイルした〈クラシック〉シリーズ。北米のルーツ・ミュージックの歴史を紐解くのに最適な同シリーズより、今回はご紹介するのは、〈ハーモニカ〉が主役となる珠玉のブルース・ナンバーをコンパイルした『クラシック・ハーモニカ・ブルース』です。 ハーモニカの原型が誕生したのは1821年。ドイツ・ベルリン出身のオルガン職人の息子:クリスチャン・フリードリヒ・ルートヴィヒ・ブッシュマンという当時16歳の少年が試作した、オルガン調律用として鉄製リードを取り付けた笛が原初の形であると伝えられています。それが時と共に改良が重ねられ、現在の形へと変化。1862年にはドイツの楽器メイカー:ホーナー社が北米への輸出を開始しました。1896年に同社から発売されたマリンバンド(単音十穴のハーモニカ)の販売価格は当時わずか50セント。黒人貧困層の人々にも手の届きやすい価格設定でした。故にブルース・シーンにもハーモニカという楽器が浸透し、アフリカ系アメリカ人特有のユニークな演奏テクニックなども次々に誕生。しかし時は19世紀。アングロ系の人々によって運営されているホーナー社、一部宗教団体の人々は、ブルース由来のプレイ・スタイルに強い嫌悪感を示しました。信仰者として多くのアフリカ系アメリカ人を擁するペンテコステ派などが、ハーモニカを器楽礼拝/ゴスペルに取り入れる一方で、ハーモニカは時に〈悪魔の箱〉と呼ばれ、そのような楽器でブルースを演奏すると地獄に落ちるとまでされていたといいます。しかし1920年代には、ブルース・ハーモニカの第一人者:デフォード・ベイリー(1899-1982)、アクロバティックかつ豪快な演奏が注目されたノア・ルイス(1890-1961)など、魅力的なブルース・ハーモニカ奏者が続々と登場。ハーモニカはブルース演奏に欠かせない主要楽器となっていったのです。 本作ではそんなブルース・ハーモニカ演奏が主役となる名曲名演の数々をコンパイル。ディープ・サウス、アパラチア、そしてシカゴに至るまでのヴァリエーション豊かなブルース・スタイルを楽しめるという点も嬉しいところです。主な収録アーティストは、ギター/ハーモニカ/ドラムを同時演奏するワンマンバンド・スタイルでのパフォーマンスで人気を博したミシシッピ州出身のドクター・ロス(1925-93)、歯切れのいいハーモニカ演奏とワイルドでアクの強い歌声、独特の合いの手が特徴的な、ジョージア州出身の盲目のハーモニカ奏者:サニー・テリー(1911-86)、戦前シカゴ・ブルース・シーンで活躍したジャズ・ジラム(1902または04-66)、60年代に人気を博したフォークロック・バンド:ラヴィン・スプーンフルでの活躍でも知られるジョン・セバスチャン(1944- )、そしてジャグ・ブルースの立役者としてもお馴染みのガス・キャノン(1883-1979)、チャーリー・バース(1901-65)、天才ハーモニカ奏者:ウィル・シェイド(1898-1966)のゴールデン・トリオなど。ブルース・ハーモニカ入門編としてもオススメの一枚です。是非お楽しみに!
●日本語解説/帯付き
トラックリストはこちらをご覧下さい。
2025年11月16日発売 V.A. / CLASSIC HARMONICA BLUES FROM SMITHSONIAN FOLKWAYS |