2026年11月1日発売新譜 《UNESCO Collection of Traditional Musicシリーズ第29弾》 宮廷の静寂から民俗の躍動へと至る音の旅!韓国伝統音楽が持つ多面的な魅力を網羅した一枚。
米国の名門レーベル、スミソニアン・フォークウェイズが所蔵する〈UNESCO Collection of Traditional Music〉は、世界70カ国以上で採集された民俗音楽のコレクション。シリーズ全127枚のアルバムから成りますが、アフリカ、アジア、オーストラリアおよびオセアニア、ヨーロッパ、北米、南米といったテーマの中でさらに細分化され、普段は耳にすることができない少数民族の歌声や、神秘的な器楽演奏などが数多く収録されています。音源は1970年代から80年代にフィールド・レコーディングされたものが中心となりますが、いずれも資料価値が高い上に音質も大変優れたものばかり。それらをより多くの人々にお楽しみいただくため、2024年5月より〈UNESCO Collection of Traditional Music〉のカタログから特に優れたものを厳選し、シリーズとして順次ご紹介させていただいております。第一弾『ピグミー〜アカ族の神秘の歌声』(サンビーニャ・インポート FLSI-31018)から始まった同シリーズ。今回その第29弾としてご紹介するのは『韓国の伝統音楽』です。 本作前半でフィーチャーされているのは、5世紀頃から体系化が始まったとされる韓国の宮廷音楽〈正楽(チョンアク)〉。かつての王宮や支配階級(両班・士大夫)の間で演奏されていた格式高い古典音楽の総称であり、庶民の音楽である〈民俗楽(パンソリやサムルノリなど)〉と対比される、韓国伝統音楽の二大潮流の一つです。この正楽は『論語』などの儒教思想に基づくものであり、感情を露わにせず、心を落ち着かせて修養するための音楽とされていました。そのためテンポも非常にゆったりとしており、上品かつ厳かな雰囲気が漂います。サウンド面は五音音階(ペンタトニック)が基本で、声楽を伴う詩歌の形式から洗練された器楽合奏まで多岐にわたります。伴奏や合奏には、玄琴(コムンゴ)、伽琴(カヤグム)、篥(ピリ)、大琴(テグム)、奚琴(ヘグム)などの伝統楽器が使用されます。 本作の1曲目に収録された「寿斉天(スジェチョン)」は、韓国固有の宮廷宴饗楽〈郷楽(ヒャンアク)〉の中でも最高傑作と名高い管楽合奏曲。7世紀の新羅時代に起源を持つとされる同曲の題名は〈永遠に続く天の命〉を意味し、宮廷の宴会や儀式を壮麗に彩ってきました。そのアンサンブルは、郷篥(ヒャンピリ:ダブルリードの管楽器)、大琴(テグム:大型の横笛)、小琴(グム:小さな横笛)、牙箏(アジェン:擦弦琴)、奚琴(ヘグム:韓国の二胡とも称される弓奏楽器)といった管弦楽器に、チャンゴ(長鼓:太鼓)、そして演奏の〈開始と終わり〉に鳴らされる伝統打楽器の特鐘(トクチョン:一つの大きな鐘)や、拍(バク:拍子をとる木製の板)などを加えた重厚な編成で奏でられます。 このほか、中国(唐の時代)に起源を持つ宮廷音楽〈唐楽(タンアク)〉の名曲「Manpa Jungshi Ji Kok」(�◆法�韓国の国家無形文化財(人間国宝)にも指定された伝説の歌手:李銀珠(イ・ウンジュ)の伸びやかな歌声による京畿道地方の民謡「The Waterfalls of Bak-Yon」(�А法�12弦の琴・伽琴を自在に操る不世出の天才演奏家:成錦鳶(ソン・グムリョン)による情熱的な器楽独奏曲「Kayageum Sanjo」(��)など、韓国伝統音楽が持つ多面的な魅力を網羅。宮廷の静寂から民俗の躍動へと至る音の旅を、ぜひお楽しみください。
トラックリスト 1. Sujecheon/Imperial Orchestra 2. Manpa Jungshi Ji Kok/Tang-Ak ensemble of Chinese origin 3. Dae Chui-Ta/Chui-Ta Ensemble 4. Samhyon Yongsan/Imperial Orchestra 5. Chong Song Jajin Hanip/Sang Kyu Lee 6. Man-Nyun Jang-Hwan Ji Kok (Song of Joy Everlasting)/Choo Whan Lee 7. The Waterfalls of Bak-Yon/Eun Joo Lee 8. Chongsun Arirang/Singer from Central Korea with daegum and orchestra 9. Kayageum Sanjo/Sung Keum Ryun