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| 商品名： |
ドック・ボッグス／ドック・ボッグス〜伝説の歌手、そしてバンジョウ奏者（ＬＰ） |
| メーカー： |
サンビーニャ・インポート（Smithsonian Folkways） |
| メーカー型番： |
FLSI-52006 |
| 標準価格： |
5,720円（税込） |
| 価格： |
2,860円（税込） |
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アパラチア民謡と黒人のブルースを融合した〈アパラチアン・ブルース〉の父
音の「資料化、保存、普及」を通じ、人々が持つ文化的多様性／相違に対する理解向上を目指す米国の名門レーベル〈スミソニアン・フォークウェイズ〉。同レーベルは世界各国の伝統民俗音楽から北米に生息するカエルの鳴き声といった非音楽作品に至るまでの膨大なカタログを擁することで知られていますが、中でも〈北米のルーツ・ミュージック〉は、彼らが最も得意とするところだと言えます。今回はそんな同レーベルの北米のルーツ・ミュージックのカタログより、合衆国東部アパラチア伝統音楽界伝説の歌手／バンジョウ奏者：ドック・ボッグスの名演が収められた名盤『ドック・ボッグス〜伝説の歌手、バンジョウ奏者（1964年オリジナル・リリース。本作は2018年リマスター盤）』をご紹介いたします。彼特有の哀感漂う歌声と黒人音楽要素が融合されたバンジョウ演奏は、一度聞いたら忘れられなくなるほどの味わい深さ。アパラチアの至宝：ロスコー・ホルコム、クラレンス・アシュリー同様、ルーツ・ミュージックを聴く上では避けて通ることの出来ない人物の一人であると言えるでしょう。
本作の主役であるアパラチア山麓バージニア州ウェストノートン出身のドック・ボッグスことモラン・リー・ボッグス (1898-1971) 。スコットランド／アイルランド系移民の血を引く彼は、同地の貧困家庭の10人兄弟末子として誕生しました。音楽好きな炭鉱労働者だった父親からの影響で、ボッグスは幼い頃よりスコットランド／アイルランド由来のバラッドに親しみ、バンジョウ演奏も独力で習得しています。そんな彼も就労可能な年齢に達すると、父親同様炭鉱労働者に。当時のアパラチアの炭鉱では、南北戦争終結後に解放奴隷となった南部出身の黒人労働者たちも就労していましたが、信仰の違いなどから同じ白人種たちから忌避されていたアイルランド／スコットランド系移民たちと、奴隷解放宣言後も差別／迫害に苦しみ続けていた黒人との間には、人種の壁を超えた友情が築かれていたといいます。
こうして黒人たちと肩を並べて働くうちに、ボッグスは黒人たちの持ち込んだ労働歌／ブルースの魅力に強烈に引き寄せられるように。結果、自身が継承したスコットランド／アイルランド由来のアパラチアン・バラッドと、炭鉱の中で出会った黒人音楽特有のシンコペーション感覚、より強烈なリズム感覚が自身の中で図らずも融合されていき、〈アパラチアン・ブルース〉とも呼ぶべき、ボッグス特有のサウンドが誕生することとなりました。そんな中、20歳になる頃には兄弟と共にバンドを組み、パーティなどの場で演奏を披露。その後レコード会社のオーディションに合格し、1927年から29年までの２年間、ブランズウィックで８曲ほど録音を残しました。この時の音源はのちに北米フォーク・ミュージックのバイブル『アンソロジー・オヴ・アメリカン・フォーク・ミュージック』（サンビーニャ・インポート FLSI-17002）にも収められることとなります。しかし時は大恐慌。この不況と家庭問題が重なり、彼の音楽家としてのキャリアは突如打ち切られることとなりました。その後音楽家としては、3〜40年近い空白期間を過ごすこととなりましたが、1950年代後半から60年代前半に興隆したフォーク・リヴァイヴァル・ブームの渦中において、マイク・シーガーが彼の存在を〈再発見〉。以降、より多くの聴衆たちを目の前に、スポットライトの光を浴びることとなりました。
本作ではそんな時期に彼が出演したアメリカン・フォーク・フェスティヴァル（1963年ノースカロライナ州アッシュビルで開催）の音源や、2001年にブルーグラスの大ヴェテラン：ラルフ・スタンレーが取り上げたことで再注目されたアパラチア伝統歌「Oh Death」、1920年代に録音した「Country Blues」の再演なども収録。是非ご注目ください。
●日本語による説明をつけた帯を商品に添付して発送いたします。日本語解説は同封しておりません。予めご了承ください。
2024年11月10日発売
DOCK BOGGS / DOCK BOGGS: LEGENDARY SINGER AND BANJO PLAYER
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