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商品名: |
ダルム/コーエグジスタンス ~ 共存(CD) |
メーカー: |
ライス(Glitterbeat Records) |
メーカー型番: |
INR-33014 |
価格: |
3,630円(税込) |
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“伽耶琴”と“玄琴”の融合と共存を目指して… これぞ韓国の新伝統音楽シーンの最前線作品だ!
日本のお隣りの国韓国における伝統音楽を、ふたつの似て非なる伝統弦楽器“伽耶琴”と“玄琴”を用いて聴かせてくれるのが、こちらのダルムという女性デュオです。パク・ジハをはじめ、ジャンビナイやイナルチといった新進気鋭のアーティストが犇めく今の韓国の新伝統音楽シーンにおいて、その最前線に立っているアーティストのひとつである彼女たちが、2021年の『伽耶琴と玄琴〜類似と相違』(サンビーニャ・インポート INSI-5577)以来3年ぶりとなる新作を発表してくれました。 首都ソウルを拠点に活動する彼女らは伽耶琴を演奏するハ・スヨンと、玄琴(玄鶴琴、コムンゴとも呼ばれています)を演奏するファン・ヘヨンによる女性デュオ。若手演奏家らを擁するソウル青年伝統音楽アンサンブル(英名:Seoul Metropolitan Youth Traditional Music Ensemble)に所属してきたふたりは、子供の頃から祖国の伝統音楽を演奏してきましたが、演奏技術の向上と音楽的視野を広げ独自のレパートリを作り出したいという共通の願いを持っていたことから意気投合し、2018年にデュオを結成しました。「ダルム」とは「何かを追求する」といった意味を持つ韓国語で、彼女たちにとって音楽への情熱を示す言葉とも言えます。その一方で「ダルム」には「異なるもの」という別の意味もあり、伽耶琴と玄琴というよく似ているが異なる楽器を用いて音楽的な対話を行うことが、ダルムの基本的なコンセプトとなりました。 そんな彼女たちが2021年に発表したデビュー作『伽耶琴と玄琴〜類似と相違』では、ふたりのミュージシャンが互いに押し引きし合うサウンドに焦点を当てていましたが、2作目となった今回のアルバムでは、「融合」「共存」をテーマに、コロナ禍が収束する直前に制作を開始しました。また前作では若い韓国人作曲家たちによる楽曲を演奏していましたが、今回はアルバム全体を自分たちで作曲することを目標にしていて、パンデミックで得た教訓や、ソウル市周囲の自然、ヨーロッパでのツアーから得たインスピレーションなどを元に楽曲が生まれていったそうです。 録音はソウルのA&Tiveスタジオで行われ、音楽に不必要な装飾を加えたいという誘惑に抗いながら、ふたつの楽器のダイナミクスに断固としてこだわったという、まさに伽耶琴と玄琴という楽器のポテンシャルを最大限に引き出す努力を惜しまずに制作された本作。そしてふたりの共生的なつながりと楽器の熟練度は前作以上に素晴らしく、それはまるでそこに楽器という生命体が存在しているかのように感じられるほどです。 アジアの中でももっとも世界に席巻する音楽シーンを持つコリアン・ニュートラディショナル・ミュージックの、本年度の重要作となりうる本作。是非注目してください。
●日本語解説/帯付き
トラックリスト 1. DOT 2. Cracking 3. Dodry 4. Poison and Antidote 5. Alive 6. In the Deep
2024年10月6日発売 DAL:UM / COEXISTENCE |