2010年のデビュー・アルバム以来、独自の音楽世界を切り開いてきたコロンビア・ボゴター出身のトロピカル・ミクスチャー・バンド、ロス・ピラーニャス。エレクトリック・ギター/コンピューターのエブリス・アルバレス、ベースのマリオ・ガレアーノ、ドラムズ/パーカッションのペドロ・オヘーダによるトリオ編成の彼らは、同じ高校に通っていた友人同士であり、以来30年以上の付き合いになります。2010年にデビュー・アルバム“Toma Tu Jabn Kapax”をリリースし、2017年にはセカンド・アルバム“La Diversin Que Haca Falta En Mi Pas”、そしてサード・アルバム『イストリア・ナトゥラル』(サンビーニャ・インポート INSI-6022)へと続きました。そして今回、約4年半ぶりとなる新作が登場することになりました。 クンビア、チャンペータ(コロンビア沿岸地域を起源とする民族音楽およびダンス)、バジェナート(クンビアと並ぶコロンビアの人気民謡)、サルサ、ランバーダなどの南米音楽をベースに、アヴァンギャルドなサイケデリック・ロック、ブラジルのトロピカリア、ダブ、サーフ・ロック、アフロビート、ハイライフ、ミニマリズムなどの要素を融合させた、ユーモラスかつ実験性の高いサウンドを特徴とする彼らですが、本作ではグルーヴを重視し、ジャム・セッションを軸に楽曲を制作しました。ベースのマリオ・ガレアーノによれば「全ての曲は100%即興から生まれた。今回のアルバムでは、毎朝スタジオに入って、1人1〜2個のアイデアを持ち寄り、ジャム・セッションをしながら試行錯誤したんだ。昼までに1〜2曲が形になり、それを午後に録音する。1週間後にはアルバムに収録される8曲が完成していた。」 今回のアルバムは、ガレアーノ所有のプライヴェート・スタジオでリラックスした雰囲気の中で録音され、ギターのエブリス・アルバレスがミキシングとプロデュースを担当。これまでの作品以上に臨場感を持たせるため、オーヴァーダブや編集作業は一切行われませんでした。そのため、スティーヴ・ライヒのミニマリズムを思わせるようにループがズレながら変化するなど、予測不可能な要素が加わっています。さらに、キャプテン・ビーフハートを彷彿とさせるぎこちない楽曲の2曲目、トロピカル・ダブの趣を持つ3曲目、逆回転ギターエフェクトを効果的に使ったハイライフ調の5曲目など、音楽性は実に多彩となりました。 そんな彼らの“前衛的なラテン・ギター・インスト”は、ボゴターのクラブや国際フェスティバルのステージで、好奇心旺盛なリスナーの支持を集めてきました。「伝統的なサルサやクンビアを聴く人にとっては、これは全く別の世界の音楽だ」とガレアーノ。「でも、ロック好きな人にとっても、このラテンのリズムは新鮮に聞こえるんだ。」 ギミック満載のロス・ピラーニャスならではの強烈なグルーヴは、Yin Yinのファンなどにも絶対おすすめ! ラテン音楽は、彼らによって確実に新たなフェイズへと突入しました!!
●日本語解説/帯付き
トラックリスト 1. El nuevo Prometeo 2. El aguazo de Javier Felipe 3. Despectiva caridad 4. Educados por Condorito (Y Don Ramn) 5. Con mi burrito sabanero voy directo al matadero 6. Pateando culos 7. Bjenle a la matrcula 8. Los pendencieros del Latin
2025年3月9日発売 LOS PIRANAS / UNA OPORTUNIDAD MAS DE TRIUNFAR EN LA VIDA