商品名:
ガムラン・サルカット & ヤン・カデライト/アシラ(CD)
メーカー:
サンビーニャ・インポート(ONE WORLD RECORDS)
メーカー型番:
INSI-33024
価格:
3,630円(税込)
[予約販売]
2025年7月6日発売新譜伝統と実験が交差する、現代ガムラン音楽の最前線!! バリ島を拠点に活動する革新的ガムラン・アンサンブル〈ガムラン・サルカット(Gamelan Salukat)〉と、ヨーロッパの若き打楽器奏者/作曲家ヤン・カデライト(Jan Kadereit)によるコラボレーション・アルバム『アシラ(Ashira)』。伝統音楽の枠を超え、音とリズムの新たな地平を切り開く本作は、現代エスノ・コンテンポラリー音楽の重要作として話題になりつつあります。そんな本作を今回サンビーニャ・インポートとして紹介することにいたしました。 〈ガムラン・サルカット〉は、作曲家デワ・アリト(Dewa Alit)によって2007年に結成されたアンサンブルで、従来のガムラン音楽とは一線を画すスタイルで国際的に注目を集めています。アンサンブル名の「サルカット(Salukat)」はバリ語で「探求(salu)」と「内なる力(kat)」を組み合わせた造語で、音を通して精神性を深く掘り下げるという理念が込められています。デワ・アリトは、自身が設計した特製の楽器群〈Salukat Instruments〉を用いて、通常のバリ・ガムランとは異なる音律・音階を用いながら、複雑で立体的な構成の音楽を構築してきました。 一方共演するヤン・カデライトは、ドイツ語圏出身とされるパーカッショニスト/作曲家で、高校卒業後にインドへ渡り、約2年間にわたってタブラとカルナータカ音楽を本格的に学びました。その後、オランダのアムステルダム音楽院で南インドのリズム理論を専門に学び、学士課程を優等で修了しました。さらにデンマークのコペンハーゲンに移り、リズミスク音楽院で修士課程を修了し、専門性を高めていきました。その在学中にはブラジルのシンガー・ソングライター、Raphael Gimenesのバンドにも参加し、以後は韓国、日本、インドネシアなどを巡りながら地域の伝統音楽家たちと交流・制作を重ねています。現在はコペンハーゲンを拠点に、ポッドキャスト「Uncovering The Scenius」を通じて即興音楽シーンの発信も行っています。 本作では、複数の異なる音律をもつガムラン楽器群が重層的に用いられ、それぞれの音色が織物のように重なりあい、他に類を見ない音響空間が展開されます。アルバムは全7曲で構成され、静謐な音の波から始まり、躍動感あふれるフィナーレへと至る構成が印象的です。冒頭曲「Kampana」では、鐘のような倍音が波紋のように広がり、やがてうねるようなポリリズムが静寂の中から立ち上がります。「Saih Cenik」では繊細なフレーズの反復が次第に密度と強度を増し、構築と即興が緊張感の中で交錯します。「Besakih’s Embrace」では、バリ島の聖地ベサキ寺院を想起させるような荘厳で内省的な音響が広がり、精神性を深く感じさせます。アルバムの核心をなす「Ashira」では、異なる調律のガムラン楽器を重ねることで、時間の流れすら揺らぐような音響空間を創出。演奏者たちはその複雑なリズムを軽やかに舞い抜け、音楽は高揚感と解放へと導かれます。終盤の「Mamdi」や「Dalai Di Alam」では、トランス感覚と祝祭性が溶け合い、豊かで開放的なフィナーレを迎えます。 なお、制作過程や演奏風景を収録したドキュメンタリー映像も公開予定で、本作の背景にある創造的プロセスや演奏者たちの姿を深く知ることができます。聴覚だけでなく、視覚と想像力を通してこのユニークな音世界に触れることができるでしょう。 現代ガムランの最前線、そしてグローバルなリズム芸術の交差点を体感できる、まさに渾身の一作です。 ●日本語による説明をつけた帯を商品に添付して発送いたします。日本語解説は同封しておりません。予めご了承ください トラックリスト 1. KAMPANA - VIBRATION, TREMBLING 2. SAIH CENIK PART I 3. SAIH CENIK PART II 4. BESAKIH'S EMBRACE 5. ASHIRA - SUN AND FIRE 6. MAMDI 7. DALAI DI ALAMVIDEO 2025年7月6日発売 GAMELAN SALUKAT X JAN KADEREIT / ASHIRA