ドイツのレーベル〈JARO〉を主宰する音楽プロデューサー、ウルリッヒ・バルスが世界中を旅して撮影した写真を元に制作されたフォト・ブック・シリーズから、トゥヴァの歴史やその文化を様々な角度から紹介する豪華本がリリースされた。音楽部門では、喉歌ホーメイや同地の伝統楽器を操るトゥヴァの人気グループ、フーン・フール・トゥが2018年にアイルランドで行ったライヴの模様を収録したCDを付録。ホーメイやシギット、カルギラーと呼ばれる伝統唱法のほか、イギルや口琴、シャーマン・ドラムといった伝統打楽器を取り入れた演奏を存分に聴かせてくれる。映像部門では、トゥヴァの人々の暮らしに溶け込んだホーメイの魅力を伝えてくれる60分ほどのテレビ・ドキュメンタリー番組『Secrets of Khomei』(独/1997年)のDVDを付録。そしてメインの本では遊牧民や音楽、シャーマニズムに関することなどを軸に、120枚もの写真や、独語&英語の併記によるインタヴュー記事などを掲載。トゥヴァの音楽や文化に触れてみたい方には絶対お勧めの1冊だ!