2025年3月23日発売新譜 Rice Records × Museu do Fado Discos コラボ企画第11弾! ファドの未来を担うギタリスタ、アンジェロ・フレイレ待望のデビュー作!
ポルトガルを代表する音楽ファド。その歴史と文化を広める役割を担うリスボン市立ファド博物館“Museu do Fado”は、貴重なアーカイヴの収集・保存を行うと同時に、現在のシーンを牽引するアーティストを紹介するレーベル‘Museu do Fado Discos’を運営しています。ライス・レコードでは、これまで同レーベルの珠玉の作品を日本に届けてきました。そして今回は、ファドの新時代を象徴する存在であるギターラ・ポルトゥゲーザ(ポルトガル・ギター)奏者/歌手アンジェロ・フレイレのデビュー・アルバム『アンジェロ・フレイレ』を取り上げることにいたしました。 アンジェロ・フレイレ(1988- )は、ギターラ・ポルトゥゲーザの名手として高い評価を受ける音楽家であり、ファド界の新世代を代表する存在と目されているひとり。12歳で「グランデ・ノイテ・ド・ファド」のジュブナイル部門に優勝し、同年の国際音楽コンクール「ブラーヴォ・ブラヴィッシモ」でも優勝。その後、ギターラの演奏に注力し、2004年には「グランデ・ノイテ・ド・ファド」のインストゥルメンタル部門で受賞、2012年にはポルトガル音楽界最高の栄誉である「アマリア・ロドリゲス賞」最優秀ギタリスト部門を受賞するなど、若い時分に数々の栄冠を手にしてきました。そしてこれまでカルミーニョ、アナ・モウラ、マリーザ、カルロス・ド・カルモ、アントニオ・ザンブージョなど名だたるファディスタたちと共演し、パリのオランピア劇場、ニューヨークのカーネギー・ホール、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールなど、世界有数のホールのステージに立ってきました。 本作『アンジェロ・フレイレ』は、そんな彼が満を持して世に送り出した初のソロ・アルバム。ファドの伝統に根ざしつつも、新しい感覚を取り入れ、ギター演奏だけでなく、歌手/作曲家/プロデューサーとしての多才な一面を披露しています。またギターラ、ヴィオラ(通常のギター)、歌を自在に操る彼は、ここで伝統的なファドの旋律と、新たな音楽的挑戦との融合を目指していて、ノーベル文学賞作家ジョゼー・サラマーゴの詩を取り上げるなど、ポピュラーな詩と文学的な要素を自在に行き来し、深みのある世界観を構築。これまでのファドの枠にとらわれることなく、新しい詩人による歌詞や現代的なファドの解釈を取り入れ、ジャンルを超えた音楽表現を実現しました。またアルバム全体を通して、アンジェロの音楽的感性と技巧が存分に発揮され、ファドの美しさを新たな形で描き出している点にも注目。伝統に敬意を払いながらも、固定概念にとらわれず、自由に表現する姿勢は、彼が単なる演奏家ではなく、ファドの未来を担う存在であることを証明しています。 ファドの歴史に新たなページを加える一枚。アンジェロ・フレイレの才能が凝縮された本作を、ぜひご堪能ください!
●日本語解説/帯付き
トラックリスト 1. Sonhos 2. Se Um Dia Eu Te Disser 3. Amor Platnico 4. Mentir 5. Corpo Poeta 6. Nada Se Perdeu 7. Santo Namoradeiro 8. Sei Que Amar No Pra Mim 9. Cara A Cara 10. ltima Cano 11. Poema Triste 12. De Loucura Em Loucura 13. O Par Da Minha Asa 14. Poeticamente Hipcrita