幼少よりクラシック・ピアノを学んだポルトガル人ピアニスト/作曲家ティアゴ・マシャード。女性ファド歌手マリーザの初期の代表曲「O Gente da Minha Terra」を作曲したことで世に知られるようになった彼だが、他にも大ベテラン男性ファド歌手カルロス・ド・カルモやラッパーのBoss ACへの楽曲提供など、その作風は実に幅が広い。その彼が放ったソロ・デビュー作が本作で、ファドやジャズ、クラシック、ポップス、映画音楽など様々な要素を組み込み、その多彩な音楽性を反映した内容に仕上がった。インストゥルメンタルが中心だが、「Meu Portugal」という曲ではマリーザが華麗なファド・ヴォーカルを披露し、記念すべきソロ・デビューに花を添えてくれた。