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商品名: |
アントニス・アントニウ/スローイズマ(LP) |
メーカー: |
AJABU!(通常輸入盤) |
メーカー型番: |
SGAJ-0001 |
価格: |
4,400円(税込) |
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来日公演も好評だったムシュー・ドゥマニのリーダー:アントニスが待望のソロ・アルバム第二弾をリリース!
地中海東端に浮かぶ島国:キプロス共和国。今年8月、同地の伝統音楽を継承/刷新するトリオ・グループ:ムッシュー・ドゥマニが来日を果たし、キプロス伝統の音とダークなサイケデリック・テイスト、アナドル・ロックなどの要素をミクスチュアした独自の音世界を披露。エーゲ海の伝統を想わせるダンサブルなリズムと、ギリシャとトルコが混交した旋律、サイケデリック・ロック風のアレンジ、そして電化したジュラス(ギリシャのブズーキを小型化したもの。ルーツはトルコのサズー)、トロンボーン、アクースティック・ギターという珍しい編成によって、日本のワールド・ミュージック・ファンの心を掴んだという出来事はまだ記憶に新しいところです。そしてこの度、グループ・リーダー/ヴォーカリスト/ジュラス奏者のアントニス・アントニウが、2021年の“Kkismettin”に続くソロ・アルバム第二弾『スローイズマ』をリリース。ムシュー・ドゥマニやアントニスの別プロジェクトであるレンベーティカ(ギリシャの大衆歌謡)・ミクスチュア・バンド:トリオ・テッケともまた一味違った、アントニス独自のセンスに是非ご注目ください。
〈スローイズマ(ざわめき)〉と名付けられたこちらの作品。東地中海伝統音楽のテイストをベースに、ダークなサイケデリック風味やヘヴィーでハードエッジなロック・サウンドを加味、さらに暗喩が多用された詩的な歌詞などは、一聴したところムシュー・ドゥマニ2021年の作品『暗闇』(INR-7218)を想起させます。しかし今回のソロ作品では、先述のグループ作にも増してエレクトロニック要素を大々的に導入。プロ・デビュー以前はエレクトロニック音楽の勉強をしていたという彼ですが、本作中一貫して流れるヴィジュアリックかつヒプノティックな空気感はアナログ・シンセなどを駆使してクリエイトされており、エレクトロニック技術への深い造詣を感じさせる確かな技術力/構築力が十二分に発揮されています。もちろん、アーティスティックなセンス、アレンジに見られる豊富なアイディアは、これまで以上にグレードアップ。ムシュー・ドゥマニでもお馴染みとなった電気増幅し極限まで歪ませたジュラスの音色に加え、とぐろを巻くようなヘヴィーなグルーヴ感が印象的なベース演奏、そこにモダンで無機的、時にカラフルなシンセ・サウンドが一体化。ダークで骨太なリズム・パートにエキゾチックかつ幻想的なメロディを重ね、聴き手のイマジネーションを強く刺激します。
また歌詞面についてですが、今回は資本主義構造に対する反目を表明したナンバーなども収録されており、彼の思想が垣間見える場面も。今回の国内盤仕様では歌詞の日本語対訳をお付けしますので、彼独特の感性や社会に対する意見、ものの見方の角度など、彼個人についてもっと知りたいという方は是非、チェックされてみてください。
トラックリスト
1. Throisma
2. Syntagi
3. Skarta Dora
4. Ksorkisma
5. Engata
6. Yiorti (feat. Efthymia Alphas)
7. Potte
8. Zeybek Anark
9. Achtina 2 (Fotis Siotas)
ANTONIS ANTONIOU / THROISMA |