ジェシー・フラー/フリスコ・バウンド(CD) すべてのイメージを表示 価格:3,520円(税込) [予約販売]: メーカー型番:FLR-32022 メーカーURL:ライス(Smithsonian Folkways) ツイート この商品について [問い合わせる] 説明 2025年5月25日発売新譜米国ルーツ・ミュージックの老舗レーベル《Arhoolie Records》の人気盤ボブ・ディラン、グレイトフル・デッドなどにも影響を与えた伝説のワンマンバンド・ミュージシャン! ボブ・ディラン、グレイトフル・デッド、ジャニス・ジョプリン、エリック・クラプトン、そしてポール・マッカートニー…多くのロック/フォーク/ブルース界のレジェンドたちに影響を与えた合衆国ジョージア州出身のワンマンバンド・ミュージシャン:ジェシー・フラー(1896-1976)。彼は12弦ギター、ハーモニカ、カズー、ハイハット・シンバル、そして自ら考案した足踏み式低弦楽器〈フットデラ(Footdella):コントラバスの表板のような形をした直立型の木製の箱の筐体上部に短いネックが設けられ、ネックから筐体中間〜下部ペダル部分に至るまで6本のピアノ・ベース弦が張られている。筐体下部に設置された6つのペダルを足で踏むと、ピアノのようにハンマーが弦を叩き出音〉の同時演奏によって、カントリー・ブルース、労働歌、ラグタイムやジャズのスタンダード、バラッド、スピリチュアルなど、幅広いジャンルのレパートリを披露し、1950年代中盤から60年代中盤にかけ人気を博したミュージシャンでした。 田舎の里親より酷い虐待を受け育ったフラーは、幼い頃よりギター演奏に没頭し、10歳にして様々な演奏テクニックを習得。そんな彼は成長と共に、牧場、工場、鉄道会社や路面電車会社、靴磨き、手彫りの木製の蛇の行商、映画のエキストラなど、実に様々な職業を経験しています。その流れのまま、第二次世界大戦中は造船所の溶接工として働いていましたが、終戦と共に訪れた就職難に苦しめられ、1950年代初頭には音楽で身を立てることを決意します。以降はストリート・ミュージシャン/大道芸人としてのキャリアを開始。〈ヒューマン・ジュークボックス〉と呼ばれたレッドベリー同様、その優れた記憶力を活かし、多岐ジャンルにわたる楽曲の演奏と軽快なダンスで人々を楽しませました。そんな中、オリジナル楽曲の創作にも着手しはじめ、バンド結成についても思案。しかしながら信頼できるバンド・メンバーを見つけ出すことに苦労し、結果、ワンマンバンドとして活動を継続させることとなりました。彼の音楽スタイルはそのいでたち同様、開放的かつ魅力的なもので、曲間に挟まれるユーモラスな逸話とジョークなども人々から愛される一要素となりますが、時に、悲惨な幼少期や母親の病気と早すぎる死、南部の人種隔離制度からの脱出決意、自殺などといった自身の過酷な経験による回想も表出。ここに彼の語り部としての魅力が凝縮されていたとも言えます。こうして独特かつ巧みなパフォーマンスによって人気を獲得した彼は、サンフランシスコ、そしてベイエリア地域:オークランドやバークレーのクラブやバーでもパフォーマンスを開始。また、同時期にテレビ出演も果たし、その存在は世間に広く知られるようになりました。 今回ご紹介する作品は、1950年代の彼の初期音源をコンパイルした一枚(1991年アーフーリー・レコードよりオリジナル・リリース)。渋い語り口と枯れたスライドギター演奏で綴られた不朽のゴスペル・ソング「アメイジング・グレイス」やジャニス・ジョプリン、エリック・クラプトン、フィービー・スノーなどのカヴァーでもお馴染みとなった彼の代表曲「サンフランシスコ・ベイ・ブルース」、レイルロード・ブルースの傑作「リーヴィン・メンフィス、フリスコ・バウンド」、そのハーモニカ/歌唱スタイルがボブ・ディランに影響を与えたことが顕著な「フレイヴァー・イン・マイ・クリーム」など、いずれも名曲ばかり。その後の英米60年代フォーク/ブルース・ブームのルーツを紐解く上でも、是非押さえておきたいアーティストです。●日本語解説/帯付き【トラックリストはこちらからご覧ください】2025年5月25日発売JESSE FULLER / FRISCO BOUND