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説明

2026年1月25日発売新譜
〈Arhoolie Records〉の大人気コンピレーション・シリーズ：第三弾は初期テハーノ・ミュージック！

　アメリカン・ルーツ・ミュージックの老舗レーベル〈アーフーリー・レコード〉。1960年創立以降、同レーベルはブルース、ラグタイム・ジャズ、ケイジャン音楽、ザディコ、テックス＝メックス、オールドタイム・ミュージック、ブルーグラスなど、古くよりアメリカに根付く大衆音楽文化や各ジャンルの凄腕ヴェテラン・ミュージシャンたちを次々と発掘し、世界に広く紹介してきました。そんな同レーベルがリリースした作品をダウン・ホーム・カントリー、ゴスペル、ケイジャン、ザディコ、ワールドなどジャンルごとに分類し、それぞれのベスト・トラック15〜16曲を一枚にコンパイルしたのが、今回ご紹介する〈アメリカン・マスターズ・シリーズ〉です。アーフーリー・レコードにおけるまさにベスト・オヴ・ベストの選曲となっておりますので、本シリーズをサンプラーとしてお気に入りのアーティストの作品をさらに探すも良し、鉄板のベスト盤として手元に置かれるも良しといった好編集盤です。
　今回シリーズ第三弾としてご紹介するのは、初期のテハーノ・ミュージックをテーマとした一枚。テハーノ・ミュージックとは、テキサス州のメキシコ国境周辺地域で演奏されているルーツ・ミュージックのことで、19世紀終わり頃、同州サン・アントニオ周辺に暮らしていたドイツ系移民が本国より持ち込んだポルカ、ワルツなどのダンス音楽を、同地のメキシコ系住民が自国の民俗音楽（ノルテーニョ、ランチェーラ）と融合したことで誕生したと伝えられています。編成はバホ・セストと呼ばれる12弦ギター、アコーディオンなどをメインとしたコンパクトな楽団（コンフント）スタイルが中心。白人系の人々によって編成されたバンドは、管楽器／ヴァイオリンを中心とするオルケスタ・テハーナ（テキサス風オーケストラ）と呼ばれており、こちらはメキシコのマリアッチの編成に類似しています。いずれも陽気で明るい印象を湛えますが、明るい中にふと顔を覗かせる甘く切ないセンチメンタルな旋律こそが、まさにテハーノ・ミュージックの肝。1940年代後半より興隆したそんなテハーノ・ミュージックは、50年代に黄金期を迎え、いまや世界中の人々に愛されています。
　今回ご紹介する作品では、1940年代後半のテハーノ音楽形成期から1960年代変革期に活躍したアーティストたちの人気ナンバーを紹介。収録は〈1940年代当時流行していた米国のビッグバンド・スイングと伝統的なメキシコ系アメリカ人音楽：ランチェーラのスタイルを融合させ、シーンに変革をもたらしたサックス奏者／オーケストラ・リーダー：ベト・ビリャ（1915-86）、テハーノ音楽の先駆的女性歌手／パフォーマーとして知られる〈国境のヒバリ〉ことリディア・メンドーサ（1916-2007）、テキサス・トーネイドスのベーシストとしてもお馴染みのテハーノ・ロッカー：フレディ・フェンダー（1937-2006）、人気女性歌手でメキシコ映画の黄金時代には女優としても大活躍したコンスエロ・シルヴァ（1922-88）など、テハーノ・ミュージックを聴く上では決して避けて通ることのできない、同ジャンルの代表者ばかりが並びます。テハーノ・ミュージック入門編としても最適なこの一枚。是非お楽しみに！

●日本語による説明をつけた帯を商品に添付して発送いたします。日本語解説は同封しておりません。予めご了承ください

トラックリストはこちらをご覧下さい。







2026年1月25日発売
V.A. / 15 EARLY TEJANO CLASSICS