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説明

早熟の天才ポルトガル・ギタリストがおくるポップで風通しの良いネオ伝統音楽

　弱冠20歳にして発表したデビュー作『ポルトガル・ギター新世代』（ライス HJR-735）で衝撃を与えたポルトガル・ギタリストが、その３年後に発表したセカンド・アルバムがこれだ。リカルド・パレイラは10代前半にしてファド歌手の伴奏を務め、コンテストでも上位に入賞していた早熟の天才。そのデビュー作ではファドの名曲を情感豊かに聴かせてくれたが、本作では演奏だけでなく、自らプロデュースも行ない、数曲を作曲。しかもそのスタイルはファドだけではなく、ポルトガル各地のフォーク・ミュージックの要素を取り入れている。その上、数人のゲスト・ヴォーカルも迎え、ヴァラエティに富んだポップなアレンジが光る。これだけ風通しの良いポルトガルの伝統系のアルバムはそうはない。ネオ伝統音楽とも呼べる本作は幅広い欧州音楽ファンにおすすめだ。

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