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説明

トリプル・ハープが描く、もうひとつのウェールズ

　ウェールズの作曲家／歌手／マルチ奏者ケリス・ハヴァナのサード作の本作は、伝統と実験が交錯する現代フォークの傑作。独自に改造を施したトリプル・ハープを軸に、サックス、ダブルベース、ドラムとのアンサンブルで、ミニマルやブレトン民謡の要素を溶け込ませながら、濃密で鮮烈な音世界を構築しています。全曲ウェールズ語詞で歌われ、表題曲では声とサックスが交互に旋律を繰り返す〈カン・ア・ディスカン〉風の構成で、ダンス音楽的な推進力を獲得。WOMADや英グリーン・マン・フェスなどでも注目される新世代フォークの逸材です。

CERYS HAFANA / ANGEL