ダニラ/トゥリシック(2014) すべてのイメージを表示 標準価格:1,980円(税込) 価格:1,100円(税込) [予約販売]:販売終了 メーカー型番:SIH-1001 メーカーURL:Demajors(通常輸入盤) この商品について [問い合わせる] 説明 気怠い歌声が魅力の女性SSWのデビュー作と2017年最新作 才能ある女性シンガー・ソングライターが続々と登場して賑わうインドネシアのジャズ・シーン(インドネシアではジャジーなポップス、シティ・ポップを単にジャズと呼びます)。その流れの中で、独自の存在感を醸し出しているのがダニラ(・リヤディ)です。彼女の3年ぶりの新作リリースとともに、これまで紹介出来ていなかった名作の誉れ高い前作を配給出来る事になりましたので、あわせてご紹介します。 1990年にヴェテラン・ジャズ歌手イカ・ラティ・プスパを母に生まれたダニラは、ボサ・ノーヴァやジャズ・ヴォーカル、オルタナティヴ・ロックなどを聴いて育ちました。2014年に『トゥリシック』でデビュー。このアルバムは、現地のメディアから高い評価を受け、インディーズ・リリースながらヒット作となりました。しかし、専業歌手を自認しない彼女の活動はのんびりとしたもので、3年のインターヴァルをおいて2017年秋にリリースされた第二作目が『リンタサン・ワクトゥ』でした。その間には、インドネシア音楽ファンの間で話題となった名作ミュージカル映画のサントラをインディ系歌手たちがカヴァーしたアルバム『ティガ・ダラ』(サンビーニャ・インポート GNSI-23187)に2曲を提供しています。 気怠い歌声と、独特の浮遊感のある楽曲が魅力的なデビュー作『トゥリシック』は、ダニラを一躍人気歌手にした作品。プロデューサーはモンド・ガスカロ作品などに参加しているギタリストのラファ・プラトモです。2014年のリリース後すぐに現地でCD盤が売り切れた様子で長らく入荷しませんでしたが、最近再プレスされたようで、ようやく取り扱えるようになりました。ジャズやボサ・ノーヴァをベースとしたゆったりとしたサウンドを打ち出した内容もさることながら、幻想的なジャケットも素敵です。全体的にリラックスして聴ける穏やかな作品ですが、80年代末に日本で起こった女子高生コンクリート詰め殺人事件の被害者に捧げた曲はそうした残酷な事件が繰り返されないことへの願いを込めた非常にシリアスな曲になっています。 3年ぶりの新作『リンタサン・ワクトゥ』は前作とは一風変わった作品となった意欲作。プロデュースは前作同様ラファ・プラトモですが、前作に濃厚だったジャズ色を減らし、よりインディ・ロック/ポップス寄りの音作りがなされています。ただ、気怠さ、浮遊感といったダニラの魅力はそのまま。物憂げな低音ヴォーカルはより退廃的な雰囲気を纏うようになりました。サウンドのヴァラエティに富んだこちらの作品の方が好きという方も多いかもしれません。 いずれの作品もダニラの非凡な才能を感じる事が出来る優れた作品。インドネシア音楽のファンの方だけでなく、アンニュイな女性SSWものが好きな方には是非聴いて頂きたいです。DANILLA/ TELISIK