Office Sambinha ― オフィス・サンビーニャ

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説明

　ヨーロッパ全土には、ブルガリアン・ヴォイスやグルジアン・ヴォイスなど個性豊かな各地のポリフォニー（多声音楽）の豊かな伝統が息づいている。イタリア系フランス人女性歌手シルヴィア・マラグギーニたちがうたうのはイタリアのそれだが、ここではモンテヴェルディが作曲した17世紀のメロディから、13世紀に民衆の間でうたわれた聖歌までも取り上げ、さらになんとイランの楽器やメロディ、歌唱テクニックまでを取り入れ、ヨーロッパにおけるイスラームの影響をあぶり出そうとしている。クラシックとワールド・ミュージック、西洋と東洋、中世と現代の境界線を果敢に押し広げようとする意欲作。ブルガリアン・ヴォイス好きには特にお薦めする。