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アマリア・ロドリゲス/港から港へ〜アマリアが遺した歌(CD)

価格:2,970円(税込)
[予約販売]: 
メーカー型番:VCSI-7266
メーカーURL:サンビーニャ・インポート(Valentim de Carvalho)

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説明
2025年3月30日発売新譜
アマリア、カスティーリャ語で歌う──知られざる港町の響き!

 ファドの女王、アマリア・ロドリゲスの知られざる一面を明らかにする作品が、サンビーニャ・インポートから登場します。本作は、ポルトガル文化に情熱を注ぐチリの民俗音楽学者 ミゲル・アンヘル・ベラ・セプルベダ博士による研究の一環として編纂されたもので、これまで正式にリリースされることのなかった録音ばかりを収録しています。
 20世紀のポピュラー音楽史において最も重要なアーティストのひとりであるアマリア・ロドリゲス(1920-1999)は、リスボンのアルファーマ地区に生まれ、1940年代にプロの歌手としてデビューすると、独特の哀愁漂う歌声と表現力で瞬く間に国民的スターとなりました。その後、フランス、ブラジル、アメリカなど世界各国で成功を収め、ポルトガルの伝統音楽であったファドを国際的なジャンルへと押し上げました。1950年代には「暗いはしけ」などの楽曲がヨーロッパ各国でヒットし、ファドの第一人者としての地位を不動のものにしました。
 そんなアマリアがカスティーリャ語(いわゆる「スペイン語」)の楽曲を多く歌っていたことは、意外に知られていません。彼女はファドの枠を超え、南米の港町で生まれた音楽にもアプローチしていたことを、本作は如実に伝えています。収録されている16曲の多くは、ラフな音質で録音されており、もともと商業的な目的で制作されたものではありませんでした。しかし、それがかえってアマリアの自然体の歌唱を際立たせ、どんな楽曲でも自分のものにしてしまう彼女の卓越した表現力を感じられる作品となっています。
 本作を編纂したセプルベダ博士は、ライナーノーツの中で次のように語っています。
「タンゴやボレーロ、バルパライーソのカンシオーン・ポルテーニャ、ランチェーラの奥深くには、いまだにギターラの哀愁漂う音色と、ロウソクの灯りのもとで歌われるファドの燃え上がるような嘆きの声のこだまが響いています。まるでブエノスアイレスやバルパライーソ、ベラクルースのどこかの港町の酒場で歌われているように。」
 つまり、本作はファドの世界的な影響力を示すだけでなく、ファドが中南米の港町の音楽の誕生に関わった可能性を考察する貴重な資料でもあります。ファドはポルトガルだけの音楽ではなく、海を渡り、多くの文化と交わる中で新たな形へと発展してきたことが、このアルバムからも伺えます。
 歴史的・学術的な価値に加え、本作は純粋な音楽的魅力にも満ちています。ファド、タンゴ、ボレーロ―――どのジャンルであっても、アマリア・ロドリゲスの魂のこもった歌声は、聴く人の心を揺さぶります。彼女の声には、どの国の言葉であっても感情を直接伝える力があり、本作に収められた楽曲の数々は、まさにその証となっています。
 ファドを愛する方はもちろん、タンゴやボレーロなどのラテン音楽に親しんでいる方にも、ぜひ聴いていただきたい作品です。アマリア・ロドリゲスが遺した音楽の広がりと、彼女が世界の音楽に与えた影響を、本作を通じて感じてみてください。

●日本語による説明をつけた帯を商品に添付して発送いたします。日本語解説は同封しておりません。予めご了承ください。

トラックリスト
1. Fallaste Corazn
2. Por Un Amor
3. No Llamarme Petenera
4. Bailen, Bailen
5. Mala Suerte
6. Para Ti
7. Plegaria
8. No Me Quieras Tanto
9. Lisboa No Sejas Francesa
10. Toiro, Eh Toiro
11. Don Triqui Traque
12. Gorrioncillo Pecho Amarillo
13. Grtenme Piedras Del Campo
14. La Cama De Piedra
15. Tu Recuerdo Y Yo
16. Tres Palabras



2025年3月30日発売
AMALIA RODRIGUES / DE PORTO EM PORTO