ア−ティスト

ハズマット・モディーン

タイトル
シケイダ
オ−ダ−番号
JAR-5225
定価(税込
2,625円
         

移民の国アメリカの音楽ルーツ発見の旅を続けるバンド
さらに多彩なサウンドを携えた新作を発表!


 世界でもっともマルチカルチュラルな都市ニューヨークを拠点に、アメリカ合衆国に息づく様々なルーツ・ミュージックをユニークなスタイルで演奏するグループ、ハズマット・モディーン。ライス・レコードからは2007年に彼らのデビュー作『バハムート』(BBR-338)をリリースし、通な音楽ファンから大きな反響を頂きました。そんな彼らが4年の歳月を掛けて制作したセカンド・アルバムが遂に完成。いよいよお披露目となりました。
 2008年に公開された映画『TOKYO JOE〜マフィアを売った男』(小栗謙一監督)で音楽を担当するなど、ここ日本でもその名が僅かながらも知られるようになってきたハズマット・モディーンは2006年に結成。ハーモニカ/各種弦楽器/ヴォーカルを担当するウェイド・シューマンを中心に、ベース代わりのチューバ、スティール・ギター、ドラムズ、トランペット、さらに曲によってはツィンバロム、三味線、アコーディオンなど、世界中の様々な楽器がフィーチャーされていますが、そのような多彩な楽器類を使うことはアメリカ合衆国の多様性を表現するには必要だ、というのが彼らの考え方なのかもしれません。そんな楽器類を用いて、初期のブルースやホウカム、スウィング、東欧音楽、ニューオーリンズのR&B、ジャマイカのロックステディなど、かつてアメリカで演奏されていた様々な音楽スタイルを随所に散りばめたアレンジで聞かせるのが、彼らの基本姿勢です。
 本作シケイダ(蝉の意味)は前作『バハムート』発表の後に行った世界ツアーによって養われたバンドのまとまりをそのまま音に体現、それゆえサウンドの勢いは前作を遙かに凌ぎます。特にブラス・セクションの切れ味が鋭くなり、より多彩なアレンジに対応できるようになりました。今回はさらにサザン・ソウルやデルタ・ブルースを彷彿とさせるサウンドのほか、エチオピアやスーダンの音楽の要素も加わり、よりディープな色彩を帯びるようになりました。また20世紀の前半より活躍したユダヤ系作曲家アーヴィング・バーリンや70年代に活躍したソウル・シンガー、フレデリック・ナイトのヒット曲などもカヴァーするなど、ますます広範囲な“アメリカ”を感じさせるようになりました。
 世界中の音楽がどうアメリカ音楽に影響を与えたかを考えさせるアルバム。そういった意味でもアメリカ音楽ファンだけでなく是非ともワールド・ミュージック・ファンに聞いてもらいたい作品です。

試聴はこちら(公式HP)

新譜一覧に戻る