ついに完結! “ルーマニアのエディット・ピアフ”録音集最後の1枚!!
一昨年にライス・レコードから初めて日本で本格的に紹介された“ルーマニアのエディット・ピアフ”、マリア・タナセ。その評判はジワジワと広がり、東欧音楽ファンをはじめジプシー音楽ファンなどにも反響をいただいております。
また、昨年には彼女の全盛期にあたる1955〜1957年に録音された音源の編集盤を国内盤化し、一昨年に配給をはじめた30年代の録音集と同様に親しまれています。
そして、今回紹介する本作で、独オリエンテからリリースされているマリア・タナセ作品がすべて国内盤化されることとなりました! いわばシリーズ完結編。ファンは見逃せません。
1913年、ルーマニアの首都ブカレストの郊外でうまれたマリア・タナセは、実家のお手伝いさんがうたうルーマニア各地のフォーク・ソング(民謡)にすぐさま魅了され、その多くはマリアの愛唱歌となってゆきます。当時、そんな田舎の歌をレパートリにする歌手などはおらず、その着眼点と美貌ですぐさま人気を得て、映画にも出演するようになります。
1930年代にラジオ・デビューし、録音も開始。戦後になるとルーマニアの周辺国だけでなくパリやニューヨークまで公演のために出かけるように。国内でも頻繁にトゥアーを行ない、地方に出かけた場合はその地の民謡を調査・収集。その功績が認められ、ルーマニア1の音楽大学に新設されたフォーク・ミュージックを教える学部でも教鞭をとり“ルーマニア音楽”の第一人者としての地位を確立しましたが、1963年、49歳の若さで亡くなりました。
本作に収録されているのは彼女がルーマニアの大スター歌手として輝やいていた時代の録音を集めたもの。代表曲とされているいくつもの曲が収録されています。これまでの2枚の編集盤でファンになった方も、これから彼女の歌を聴こうという方も強力にオススメします!
試聴はこちら(YouTube/本盤収録曲)