ア-ティスト
シエラ・マエストラ
タイトル
ソナンド・ヤ
オ-ダ-番号
HMR-5156
定価(税込)
2,625円
         

キューバ音楽の屋台骨ソンの歴史を今に伝える老舗バンドの新作


 キューバを代表する老舗グループ、シエラ・マエストラの新作が約4年半ぶりに登場することになりました。
 キューバ音楽の伝統の柱ともいえるソン。そのソンの現在を代表するグループが、このシエラ・マエストラです。セステート・アバネーロ、セプテート・ナシォナール、そしてアルセニオ・ロドリゲスらが育ててきたソンの伝統を踏襲した力強い音楽性。そして同時に若々しい感性も兼ね備えて、スピード感溢れる演奏と歌を身上としています。
 1970年代に学生たちが集まって結成されたグループですが、“シエラ・マエストラ”とはカストロがかつてキューバ革命を起こすときに立てこもった場所の名前でもあることから、彼らの愛国心をそのまま表したグループ名とも言えるでしょう。そしてキューバ音楽の伝統回帰を目指し81年にアルバム・デビューした彼らは数年おきに作品をリリースするようになりました。その当時バンドを引っ張っていたのが、後にブエナ・ビスタ関連の作品でライ・クーダーの影でプロジェクトを仕切っていたホァン・デ・マルコスでした。
 その後90年代にはUKのワールド・サーキットからアルバムを複数リリースし、21世紀に入ってからは、UKのリヴァーボート(日本発売は弊社)から『俺はルンベーロ』(ライス WNR-762/2002年)と、『偉大なるソンの歴史』(同 WNR-578/2005年)をリリースし、ここ日本でも高いセールスと評価を頂きました。そんな彼らが久々にリリースしたのが本作『ソナンド・ヤ』です。
 フランスのレーベル“ワールド・ヴィレッジ”に移籍して第一弾でもある本作は、結成30周年を越えた彼らの貫禄がそのまま音に表れたかのような、伝統深いキューバン・サウンドをタップリと収録。ブエナ・ビスタのプロジェクトで活躍していた二人を含むヴェテラン・ミュージシャンらを配す一方、若手音楽家も参加するなど新しい感性も同時に導入しています。また新世代のキューバ人作曲家のナンバーも取り上げるなど、楽曲の面からも新しい息吹を取り入れているのが、本作の大きな特徴といえるでしょう。
 ただし、キューバ音楽の屋台骨ソンを伝統スタイルで演奏するという部分はこれまでと全く変わりなし! 柔軟さと頑固さを上手く取り混ぜ、キューバらしさを現代に伝えてくれます。
 ラテン・ファンなら絶対に外せない1枚です!

試聴はこちら (ワールド・ヴィレッジ公式HP)

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