ヴァリアス
ソウルフード〜フード&ミュージック、ファット&ヤミー(CD+本)
3,675円
INSI-3508
 


ソウルフードを耳と胃袋で体感できるボックス・セット

 よく“ラーメンは日本人のソウルフード”なんて言い回しを聞きますが、実際“ソウルフード”って何だろうって思ったことはありませんか? Wikipediaによれば「アメリカ合衆国南部で奴隷制を通して生まれたアフリカ系アメリカ人の伝統料理の総称」とされていて、つまりはアメリカ黒人の家庭料理のこと。貧しかった彼らは大農園で捨てられるような家畜の部位や野菜など、簡単に手に入る食材を工夫して独自の料理法を編みだし、それを代々伝えていったのだそうです。ただしソウルフードと呼ばれるようになったは1960年代から。その頃アフリカ系アメリカ人を指す言葉として“ソウル(魂)”という言葉が盛んに用いられるようになったからで、もちろんソウル・ミュージックもそういった流れから付けられたものでした。
 そんなソウルフードをテーマにした編集盤が本作で、制作はドイツでもっとも古いインディー・レーベルとして知られるTRIKONTから。ここにはBo Diddleyをはじめ、Dr. John、Willie Bobo、RZA、Andre Williams...などブルース、ソウル、ヒップホップといったジャンルの新旧様々なアーティストが残したソウルフードに纏わる楽曲を集めたものです。
 とはいっても実は本作のメインはCDではなく(!)、本当の主役は付録されている本なのです。156ページにものぼるこの本には、ソウルフードに関するエッセイのほか、ソウルフードのレシピが68個も掲載されています。しかもドイツ語と英語が併記されていますので、誰もがその内容を理解することができるという優れもの。ユニークな発想の作品をこれまで沢山リリースしてきたTRIKONTですが、これはその最たるものと言っていいでしょう。
 黒人系音楽を聞きつつ、英語の勉強がてらソウルフード作りを楽しんでみるなんて楽しいかも。アフリカ系アメリカの文化を耳と胃袋で体感できるボックス・セットです!

試聴はこちら(TRIKONT公式HP)

01. Bo Diddley - Soul Food
02. Raynel Wynglas - Bar-B-Q-Ribs
03. Jr. Walker & The All Stars - Home Cookin'
04. Chuck Womack & The Sweet Souls - Ham Hocks & Beans
05. Willie Bobo - Fried Neck Bones And Some Homefries
06. The Poets Of Rhythm - Strokin' The Grits
07. RZA - Grits
08. Southside Revue - Chittlins / Part 1
09. Rufus Thomas - Greasy Spoon
10. The Watts 103rd Street Rhythm Band - Fried Okra
11. Andre Williams - Pig Snoots
12. Wendy Rene - Bar-B-Q
13. Oscar Brown Jr. - Watermelon Man
14. Red Rodney Sextet - Dig This Menu Please!
15. Goodie Mob - Soul Food
16. Hugh Brodie - Corn Bread And Beans
17. Dr. John - Pots On Fiyo (File Gumbo) / Who I Got To Fall On (If The Pot Get Heavy)
18. The Carter Brothers - Roast Possum

●[サンビーニャ・インポート]は弊社がお勧めする輸入盤をお客様にリーズナブルな価格で提供する事を目的にしたシリーズです。
●日本語による説明をつけた帯を商品に添付して発送いたします。
●低価格を実現させるため、日本語解説は本シリーズには同封いたしません。予めご了承ください。

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